愛媛銘菓・一六本舗の真髄!タルトの魅力と六時屋との違いを検証
ネット上の情報や旅行者の声の中には、いくつかの誤解や見落とされがちなポイントが存在します。
第一の誤解は、「なぜロールケーキなのにタルトと呼ぶのか」という疑問です。前述の通り、これはポルトガル語の「Torta(ケーキ全般・ロール菓子を指す語)」が語源であり、英語の「Tart(タルト皿を使ったパイ風菓子)」とは系統が異なります。四国・松山においては370年以上の歴史を持つ正式な呼称です。
第二の盲点は「保存環境による風味の変化」です。一六タルトは常温保存が可能ですが、真夏の高温多湿な場所に放置すると、スポンジの水分が餡に移行して食感が損なわれる原因になります。直射日光を避け、冷暗所で保管することが本来のしっとり感を保つ鉄則です。
また、地元で密かに実践されている「通の食べ方」として、夏場に個包装のまま冷蔵庫で30分ほど冷やすと、柚子餡の清涼感が一層引き立ちます。逆に冬場は、トースターで1〜2分軽く温めることで、カステラ生地の外側がサクッとし、中の餡がふんわりととろける新食感を楽しむことができます。