スラング「Goat」の意味と元ネタは?使い方やヤギ絵文字の謎を解説
「GOAT」という概念の生みの親は、20世紀を代表する伝説のヘビー級ボクサー、モハメド・アリ(Muhammad Ali)です。アリは現役時代から自らを「I am the greatest!(俺こそが史上最高だ!)」と堂々と誇示し続け、圧倒的な強さとカリスマ性で世界を熱狂させました。
1992年、アリの妻であるロニー・アリが、アリの知的財産やライセンスを管理するために「G.O.A.T. Inc.」という会社を設立しました。これが「Greatest Of All Time」の頭文字を公式なブランドとして冠した最初の決定的な出来事です。
その後、このフレーズをストリートカルチャーや一般層へ決定的に浸透させたのが、2000年にヒップホップ界の大物ラッパーであるLL Cool J(LL・クール・J)がリリースした名盤アルバム『G.O.A.T. (Greatest Of All Time)』でした。自らのスキルとキャリアが歴代最高峰であることを誇示するヒップホップの「ボースティング(自己顕示)」文化と完璧に合致し、ラッパーたちの間でスラングとして急速に広がっていきました。
2010年代以降、スマートフォンとSNSの爆発的な普及に伴い、単語の綴りが同じ「ヤギ(goat)」の絵文字「🐐」が視覚的なシンボルとして代用されるようになり、文字数を節約したいTwitter(現X)やInstagramのコメント欄で爆発的なトレンドとなった経緯があります。