溶接で目を焼く激痛はなぜ夜中に?電気性眼炎の治し方と応急処置
激しい痛みに直面した際、誤った自己判断を行うと角膜の損傷を深め、失明リスクを伴う細菌性角膜潰瘍へ発展するケースがあります。特に以下の3点は現場で犯しやすい致命的なNG行動です。
第1に、「目をゴシゴシこする行為」です。異物感の原因はゴミではなく剥離した角膜細胞であるため、擦る摩擦によって正常な上皮まで剥がれ落ち、損傷面積が拡大します。また、手指の黄色ブドウ球菌などが創面に侵入する主原因となります。
第2に、「メントール系爽快感目薬や充血除去剤(血管収縮剤入り)の点眼」です。清涼感成分は剥き出しの神経を激しく刺激して激痛を増悪させ、血管収縮剤(塩酸テトラヒドロゾリンなど)は角膜への血流を阻害して組織修復を遅らせます。市販目薬を選択する場合は、「防腐剤無添加の人工涙液(ソフトサンティア等)」や「角膜保護成分(コンドロイチン硫酸エステルナトリウム配合薬)」に限定しなければなりません。
第3に、「水道水による長時間の洗眼」です。水道水は浸透圧が涙と大きく異なり、残留塩素が角膜上皮を化学的に刺激します。異物混入がない限り、水道水での過剰な洗眼は傷口を広げる結果となります。