なぜ素顔を晒す?プレデターの仮面に隠された驚愕機能と戦士の掟を徹底解説

なぜ素顔を晒す?プレデターの仮面に隠された驚愕機能と戦士の掟を徹底解説の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

スクリーンの中の強烈な造形美は、現実世界のトイカルチャーやカスタムカルチャーにも巨大な市場を形成しています。映画公開から時を経た現在、コレクター向けアイテムから公道を走る実用ギアまで、多種多様なプレデターマスクが流通しています。

第一の市場は、鑑賞・コレクションを目的としたプロップレプリカです。サイドショウ(Sideshow)や日本のCoolPropsが手掛けるハイエンドなプレデターマスクのレプリカは、映画撮影用オリジナルモールドから型取りされ、コールドキャストやFRPを用いて職人の手作業で塗装されています。価格帯は10万円から30万円を超えるものまで存在し、金属の擦れや戦火による傷(バトルダメージ)まで精密に再現された逸品は、アートピースとしてオークション市場でも高値で取引され続けています。

第二の市場は、コミックマーケットやハロウィンで熱狂的な支持を集めるプレデターコスプレマスクです。かつて主流だったラテックス製マスクは、経年劣化によるひび割れや内部の蒸れが深刻な課題でした。しかし現在では、家庭用3Dプリンターの普及によりPLAや光造形レジンを用いた高精細な自作派が急増。さらに内側に小型空調ファンを仕込み、目元にスモークポリカーボネートを配したシリコン一体型マスクが海外通販サイト(Etsy等)で3万〜7万円前後で流通し、劇中さながらのクオリティを個人が容易に身にまとえる環境が整っています。

そして第三の、最も議論を呼んでいるのが、東南アジアやロシアのカスタム工房を発信源としてネット通販で流通するバイク用プレデターヘルメットです。市販のフルフェイスヘルメットをベースにFRP製のプレデター造形を被せ、ナイロン製ドレッドヘアやレーザー風LEDを取り付けた外観は強烈なインパクトを放ちます。しかし、これらを日本の公道で使用することには極めて深刻な法的・物理的リスクが潜んでいます。

取材班が国内のバイク用品安全基準および道路交通法を精査したところ、海外から並行輸入されるカスタムヘルメットの大多数は、日本の安全規格である「PSCマーク」および「SGマーク」、さらにはモータースポーツ規格の「JIS規格」を取得していません。衝撃吸収ライナーが造形のために削られていたり、接着剤の溶剤によって帽体の強度が著しく低下しているケースが散見されます。

さらに深刻なのが視界と空力特性です。造形重視のアイポートは上下左右の周辺視野を極度に狭め、交差点での巻き込み確認を著しく困難にします。また、高速走行時には無数のドレッドヘアが激しく風に煽られ、頚椎に予測不能な負荷がかかるほか、万が一の転倒時に突起物が路面に引っかかり首骨折を誘発する危険性すら指摘されています。公道での着用は道路運送車両法や乗車用ヘルメットの基準に抵触する恐れが高く、「公道使用不可のディスプレイトイ」として取り扱うのが専門家の一致した見解です。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。