いわしのしそフライ極上サクサク術!生臭さゼロの黄金レシピと献立
青魚料理の成否を分ける最大の境界線は、下処理の精度にあります。イワシ特有の臭気の正体は、鮮度低下とともに魚肉中のアミノ酸が分解されて生じる「トリメチルアミン」や、脂質の酸化によって生じる過酸化脂質です。これらを水溶性および揮発性の特性を利用して物理的・化学的に封じ込めるのが、確実なイワシ・大葉フライの下処理における鉄則です。
まず実践すべきは、海水と同等の3%食塩水(水500mlに対し塩15g)での素早い洗浄です。真水で洗うと浸透圧によって身が水分を吸い、細胞が破壊されて旨味が流出すると同時に臭みが逆戻りします。塩水で腹腔内の血合いや黒い粘膜を指先で丁寧に洗い流した後、ペーパータオルで徹底的に水気を拭き取ります。仕上げに料理酒を軽く振り、5分置いた後に再度ペーパーで押さえることで、アルコールの共沸効果により残存する揮発性臭気を抱え込んで蒸発させ、いわしフライの生臭さを消す方法として最も確実な状態を構築できます。
続いて重要な工程が、包丁を使わずに身を傷めずにおろすいわしフライの手開きのコツです。イワシの組織は非常に柔らかく、金属の刃物を当てすぎることで断面の細胞が潰れ、余分なドリップ(肉汁)が流出してしまいます。
- 頭と内臓を落としたイワシの腹側から、中骨の上に親指の腹を差し込みます。
- 中骨に沿って親指を頭側から尾側へと滑らせ、身を左右にゆっくり押し開きます。
- 尾の付け根で中骨をポキリと折り、頭側に向かって中骨を指でつまみ上げながら引き剥がします。
- 腹骨(肋骨)周辺に残る斜めの細かい骨を、包丁の刃先ですき取るように削ぎ落とします。
家族向け調理で特に重視したいいわしの骨取りで食べやすくする方法としては、背びれの付け根にある硬い小骨と、尾の付け根の軟骨を調理用ハサミで切り落とす工程が効果的です。このひと手間で、小さな子どもや高齢者でもストレスなく丸ごと頬張れる極上の口当たりが完成します。