2026年春、琵琶湖の絶景「海津大崎」に押し寄せる新時代――渋滞激変の舞台裏と満開の桜並木を追う
現在、海津大崎を彩るソメイヨシノの多くは、昭和初期に当時の海津村の青年団や地域住民の手によって植樹されたものだ。樹齢はすでに80年から90年を数え、人間で言えばかなりの高齢期を迎えている。長年の観光客による踏み固めや、台風などの自然災害による幹の損傷など、樹木の衰弱は深刻な問題となっていた。
この危機に対し、地元では樹木医を中心とした保全チームが結成され、土壌改善や枯れ枝の剪定作業が継続的に行われている。2026年には「1本1オーナー制」のクラウドファンディングが立ち上がり、全国の海津大崎ファンからの寄付金が樹木の治療費に充てられた。地元住民の一人は「親の代から受け継いできたこの景色を、次の100年へ繋ぐのが私たちの使命」と語り、力強く作業を続けている。