生理が1ヶ月に2回来るのはなぜ?病気のサインと不正出血の見分け方
生理が月に2回来た際、まず整理すべきは「本物の生理が短期間に2度起きたのか」、それとも「生理以外の不正出血が生理のように見えているのか」という点です。医学的には、前回の月経開始日から次の月経開始日までの間隔が24日以下に短縮している状態を「頻発月経(ひんぱつげっけい)」と呼びます。
周期が25日や26日とやや短めの女性であれば、例えば月の1日に生理が始まり、その月の27日前後に次の生理が訪れることで、暦の上で「1ヶ月に2回」となるケースがあります。この場合、基礎体温が二相性(低温期と高温期に分かれている状態)を示し、経血量や持続日数が通常通りであれば、病的な異常ではないことも珍しくありません。
一方で、生理と生理の間隔が14日前後しかなく「生理が2週間でまた来た」というケースや、茶褐色の少量の血が数日間続くような場合は、月経ではなく以下に挙げる要因による出血を疑う必要があります。
頻発月経や不正出血を引き起こす代表的なメカニズムには、主に次の5つが挙げられます。
- ホルモンバランスの乱れ(無排卵周期症・黄体機能不全):強い精神的ストレスや睡眠不足、過度な体重減少により、脳の視床下部から下垂体、卵巣へと至るホルモン分泌指令が滞り、排卵を伴わずに子宮内膜が不完全に剥がれ落ちる現象です。
- 排卵期出血(中間期出血):月経と月経のちょうど中間、排卵のタイミングで一時的にエストロゲン分泌が急減するために生じる生理的な出血です。通常は1〜3日程度で自然におさまります。
- 着床出血と妊娠の可能性:受精卵が子宮内膜に着床する際、ごく微量の組織が傷ついて出血することがあります。性交渉の心当たりがある場合、生理予定日の数日前に微量な出血が見られることがあります。
- 器質的疾患(子宮筋腫・子宮頸がん・子宮内膜ポリープ):生殖器そのものに病変が生じているケースです。子宮筋腫の症状としては過多月経やレバー状の血の塊が混じることが多く、子宮頸がんによる不正出血は接触出血(性交時出血)や不規則なダラダラ続く出血として現れます。
- 医原性・ライフステージの変化(低用量ピル・更年期):低用量ピルの内服初期(特に開始から1〜3ヶ月)に生じるホルモン受容体の適応過程での出血や、40代半ばから始まる更年期における卵巣機能の急激なゆらぎによる頻発出血です。