山手線一周徒歩の真相!全30駅40Km踏破の所要時間と限界攻略法
ネット上の情報では「山手線はいつでも駅があるから最も簡単なウルトラウォーキングだ」と語られることがあります。しかし、この「いつでも電車に乗れる」という安心感こそが、最大の心理的リタイア要因です。
過酷な山岳レースでは、途中で棄権しても次のエイドステーションまで歩かなければ救助されないため、人間は極限まで足を前に進めます。一方、山手線一周では、わずか1km〜2km間隔で冷房や暖房の効いた駅改札と、数分おきに発車する電車が視界に入り続けます。30kmを過ぎて足が痛み出した瞬間、「ここで電車に乗れば15分で自宅に帰れる」という強烈な悪魔の囁きが毎分のように押し寄せるのです。
もう一つの盲点は、線路沿いに直進できない迂回ポイントの多さです。例えば、日暮里〜西日暮里間の線路沿い崖線、田端〜駒込間の高台迂回、目黒〜五反田間の切り通し区間、品川〜高輪ゲートウェイ周辺の線路交差部などは、直線距離の1.5倍以上の迂回を強いられます。「線路が見えているのに渡れない」というストレスが、終盤の疲労した脳に大きなダメージを与えることをあらかじめ覚悟しておく必要があります。