カリオストロの城クラリス声優の真実|島本須美の現在と抜擢秘話

カリオストロの城クラリス声優の真実|島本須美の現在と抜擢秘話の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

『カリオストロの城』でヒロイン・クラリスの息吹を吹き込んだのは、名声優の島本須美(しまもと すみ)です。清楚で気品あふれるその声は「宮崎アニメの永遠のヒロインボイス」とも称されますが、この配役の裏にはアニメ史に残る運命的なオーディション秘話が存在します。

島本須美は劇団青年座の出身であり、もともとは舞台女優としてキャリアをスタートさせました。転機となったのは、1979年に放送された世界名作劇場『赤毛のアン』の主人公・アン役のオーディションでした。最終選考まで残ったものの、惜しくもアン役は山田栄子に決定し、島本は落選してしまいます。

しかし、当時『赤毛のアン』の場面設定や画面構成を担当していた宮崎駿は、島本須美の類まれな声の透明感と凛とした演技力を鮮烈に記憶していました。同年、宮崎駿が初の映画監督を務めることになった『ルパン三世 カリオストロの城』の製作にあたり、宮崎監督自らクラリス役に島本を強く推薦し、異例の抜擢を果たしたのです。

この出会いが契機となり、後の1984年の劇場用アニメ『風の谷のナウシカ』における主人公・ナウシカ役への抜擢へと繋がっていきます。スタジオジブリ創設前夜における二人の邂逅は、日本アニメ界の歴史を大きく変える決定的な瞬間でした。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。