富津名物「はかりめ丼」の正体とは?由来と名店・食べ方を徹底解剖

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富津ご当地グルメ穴子の代名詞となった「はかりめ」。このユニークな呼び名は、単なる思い付きの観光PR用語ではなく、過酷な海で生きてきた漁師や魚市場の仲買人たちが長年使い続けてきた職人の隠語(符丁)に端を発しています。

穴子の細長い体側部をよく観察すると、側線と呼ばれる感覚器官の小さな穴(側線孔)が白い斑点のように規則正しく一列に並んでいます。この斑点の連なりが、古くから魚市場や商人の間で使われていた「棹秤(さおばかり=棒状の天秤ばかり)」に刻まれた重さの目盛りにそっくりであったことから、富津周辺の市場関係者はアナゴのことを「はかりめ(秤目)」と呼ぶようになりました。

富津岬周辺から盤洲干潟にかけて広がる浅瀬は、プランクトンや小魚、甲殻類が豊富で、江戸前穴子の絶好の生息域です。ここで揚がる穴子は泥臭さが一切なく、身質が極めて繊細で脂の乗りが上品なことで知られてきました。2000年代以降、富津市商工会が中心となって地域資源である「江戸前穴子」を広く認知してもらうため、市場言葉であった「はかりめ」をブランド化。「富津はかりめ丼」として店舗ごとの味を競い合う一大グルメ街道へと結実したのです。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。