西郷隆盛の子孫は現在何をしている?直系当主の職業と血縁の真相
「明治維新の立役者の子孫」と聞くと、政治家や旧華族特有の閉ざされた世界を想像する向きも多いかもしれません。しかし西郷家現在の末裔たちは、一般社会にしっかりと根を下ろし、実業界から伝統工芸、文化発信まで極めて多様な西郷隆盛子孫職業を通じて現代社会に確かな価値を提供しています。
まず、正統な本家当主として家督を守り続けているのが、寅太郎の孫であり吉之助氏の長男である西郷吉太郎氏(1947年生まれ)です。慶應義塾大学を卒業後、大手化学・繊維メーカーの日清紡績(現・日清紡ホールディングス)に勤務。定年退職後は、一般財団法人西郷南洲顕彰会の評議員や、関係各所の記念式典の顧問などを務め、公の場において西郷家の歴史的遺産を守る象徴的存在として重責を担っています。
芸術の領域で圧倒的な評価を確立しているのが、寅太郎の九男・隆徳氏の長男にあたる西郷隆文陶芸家(1947年生まれ)です。鹿児島県日置市美山に「日置南洲窯」を構え、400年以上の伝統を誇る薩摩焼の復興と革新に生涯を捧げてきました。隆文氏は鹿児島県薩摩焼協同組合の理事長を歴任し、伝統的な黒薩摩や白薩摩の技術を現代の生活空間に調和させる名工として国内外から高く評価されています。地元メディアの取材に対し、隆文氏は「曽祖父の名前に甘えることなく、土と火に向き合う職人としての己を貫くことこそが誠意である」と語っており、その妥協なき職人気質には西郷の生き様が色濃く反映されています。
さらに、現代のパブリックシーンで最も知名度を持ち、西郷隆盛の思想を広く世に伝えているのが西郷隆夫氏(1964年生まれ)です。寅太郎の孫にあたる隆夫氏は、ホテル業界や飲食ビジネスを手がける実業家としての顔を持つ傍ら、全国各地で講演活動を精力的に展開。「敬天愛人」に代表される西郷の哲学や、教科書には載っていない人間味あふれるエピソードを語り継ぐエバンジェリスト(伝道者)として、歴史ファンやビジネスリーダー層から熱烈な支持を集めています。