姑息の意味は卑怯じゃない?7割が誤解する語源と正しい使い方を徹底解剖
「姑息」という言葉を聞いて、どのような情景を思い浮かべるでしょうか。相手の隙を突いて騙し討ちにするような「ずる賢い行為」を連想する人が圧倒的多数を占めているのが実情です。
文化庁が実施した「国語に関する世論調査(平成22年度)」において、「姑息な手段」という言葉の意味を尋ねたところ、本来の意味である「一時しのぎ」と正しく答えた人はわずか15.0%にとどまりました。一方で、誤用である「卑怯なさま」と答えた人は70.9%に達しています。世代別に見ても、20代から60代以上まで全ての年代で「卑怯」と解釈する割合が過半数を大きく超えており、もはや誤用のほうが社会的な共通認識になりつつあるという逆転現象が起きています。
辞書を引けば、どの国語辞典にも「その場しのぎの間に合わせ」「根本的な解決を図らず、一時的に取り繕うこと」と記されています。「姑息な手段」とは、本来「抜本的ではない、一時しのぎの応急処置」を指す言葉です。