ナンシー・ケリガン襲撃事件の真相と現在|氷上の女王が辿った激動半生
波乱の競技生活を終えたナンシー・ケリガンは、現在どのような生活を送っているのでしょうか。彼女のプライベートと公の活動には、事件のトラウマを乗り越えて築き上げた穏やかで確固たる日常があります。
ケリガンは五輪翌年の1995年、自身のマネージャーを務めていたジェリー・ソロモン氏と結婚しました。当時、ソロモン氏の離婚歴や年齢差(ケリガンより15歳年上)を巡って一部ゴシップ誌に書き立てられたこともありましたが、二人の絆は極めて強固で、30年近くにわたり円満な家庭を維持しています。
夫婦の間には、長男マシュー(1996年生)、次男ブライアン(2005年生)、長女ニコール(2008年生)の3人の子供が誕生しました。しかし、この平穏を手に入れるまでの道のりも平坦ではありませんでした。ケリガンは後年、米ピープル誌の独占告白や人気ダンス番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』(2017年出演)の中で、「第1子を出産した後、次男を授かるまでに計6回の流産を経験した」という壮絶な不妊治療の苦悩を明かしています。
「何度も流産を繰り返し、自分の身体が壊れてしまったように感じて自分を責めました。子どもたちを抱きしめることができる今の生活は、まさに奇跡なのです」と彼女は語っています。
公の活動としては、母の失明をきっかけに設立した「ナンシー・ケリガン財団」を通じて、視覚障がい者への盲導犬支援や生活向上サポートに長年尽力しています。また、地元ボストンを中心としたフィギュアスケートの特別指導や解説者、アイスショーのアドバイザーとして活動しており、リンクを離れた現在もフィギュア界に温かな影響を与え続けています。