てこの原理とは?支点・力点・作用点の見分け方と計算式を徹底解説

てこの原理とは?支点・力点・作用点の見分け方と計算式を徹底解説について徹底解説いたします。詳細な分析をチェックしてください。

インターネットの知恵袋や初学者のノートで頻繁に見かける致命的な誤解があります。それは、「てこを使えば、必要なエネルギーそのものが減って楽ができる」という思い込みです。

物理学には「仕事の原理」および「エネルギー保存の法則」という絶対的な大原則が存在します。力学における「仕事(J: ジュール)」は、【加えた力(N)× 移動させた距離(m)】で定義されます。

てこを使って必要な力を2分の1にした場合、対象物を同じ高さ(例えば10cm)持ち上げるためには、力点を動かす距離を2倍(20cm)押し下げなければなりません。計算すると以下の通りになります。

  • 道具を使わない場合:100N × 0.1m = 10J
  • てこを使った場合:50N × 0.2m = 10J

人間側の筋力としては「軽くなった」と感じますが、物理的に消費したトータルのエネルギーは完全に同一です。自然界にはエネルギーのボーナスは存在せず、力と引き換えに移動距離を差し出しているにすぎません。この本質を押さえておくと、滑車や輪軸、斜面の計算問題にもブレずに対応できるようになります。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。