東京ドーム680個分!世界最大のキノコの正体と驚異の生態系を徹底解明
読者の多くが最も気になる実利的な疑問が、「この世界最大のキノコは食べられるのか?」という点でしょう。結論から言えば、オニナラタケは「適切な加熱調理を行えば食用可能だが、強い消化器系の中毒リスクを孕むキノコ」です。
アメリカや東欧では、ナラタケ属のキノコは「ハニーマッシュルーム」と呼ばれ、ピクルスやソテー、スープの具材として親しまれてきた歴史があります。肉質はしっかりとしており、キノコ特有の芳醇な出汁と強い旨味を持っています。しかし、安易な採取や調理には重大な危険が伴います。
オニナラタケを含むナラタケ属には、微量の毒性成分や消化しにくい樹脂成分が含まれており、生食や加熱不足の状態で摂取すると、激しい胃腸障害(嘔吐、下痢、腹痛)を引き起こします。また、体質によっては十分に火を通した場合であっても激しいアレルギー反応を起こすケースが報告されています。さらに、アルコールと一緒に摂取すると悪酔いや動悸を引き起こす成分を含むため、飲酒時のつまみとして食べることは厳禁とされています。
なお、日本国内においても、オニナラタケおよび近縁種の「ナラタケ」「クロツムジタケ」などが広く自生しています。東北や北海道では「ボリボリ」「カックイ」といった地方名で呼ばれ、秋の味覚として汁物などに重宝されていますが、日本でも同様に「食べ過ぎによる消化不良や下痢」の事例が毎年のように報告されています。