幻の竜飛海底駅はなぜ消えた?廃止理由と現在の見学ルートを徹底解剖
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竜飛海底駅の歴史と経緯を振り返ると、その誕生は1988年(昭和63年)3月13日の青函トンネル開業(津軽海峡線開業)に遡ります。本州と北海道を結ぶ世紀の大動脈において、万一の火災やトンネル内事故に備える「緊急避難所」および「保線基地」として設計された施設を、見学用として開放したのが海底駅の始まりでした。
快速「海峡」や特急「白鳥」が停車し、専用の見学整理券を手にした乗客だけが海底深くのホームに降り立つことができる特別な場所として、四半世紀にわたり親しまれてきました。しかし、その扉は突如として閉じられることになります。竜飛海底駅の廃止理由となった最大の要因は、北海道新幹線の建設工事でした。
青函トンネル内に新幹線を通すためには、従来の狭軌(1067mm)から新幹線用の標準軌(1435mm)へのレール増設(三線軌条化)や、架線電圧を20,000Vから25,000Vへ昇圧する大規模な設備更新が不可欠でした。新幹線の試運転や深夜の突貫工事スペースを確保し、作業員の安全と乗客の保安を両立させるため、JR北海道は駅機能の休止を決断します。こうして2013年11月10日に最後の見学ツアー列車が運行され、2014年3月15日のダイヤ改正をもって正式に駅としての歴史に幕を下ろしました。