【2026年最新視点】西新宿の象徴「黒い貴婦人」はなぜ半世紀を超えても愛され続けるのか?変貌する新宿三井ビルの現在地
1970年代初頭、かつての淀橋浄水場跡地で進められた西新宿の副都心計画。その中核として颯爽と登場したのが、地上55階、高さ約225メートルの巨大な黒いタワーだった。当時の最先端技術を結集して建てられたこのビルは、シャープな直線美と洗練された色彩設計により、一目で人々の心を捉えた。
時代が平成から令和へと移り変わり、周辺にいくつもの新しいタワーが建設された。しかし、その圧倒的な佇まいは少しも色あせていない。夕暮れ時、西日に照らされた黒い外壁が鈍い光を放つ瞬間、誰もがこの建築が持つ独特の気品に目を奪われる。歴史の深みとモダンな意匠が見事に調和した、まさに東京の動かぬランドマークだ。