警察学校の期間は大卒6ヶ月・高卒10ヶ月!訓練実態と給料事情の全貌

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各都道府県警察が実施する警察官採用試験に合格すると、全員が例外なく各都道府県の警察学校(東京都は警視庁警察学校)へ入校します。この研修期間は「初任科教養」と呼ばれ、採用試験の区分(学歴区分)によって明確に期間が分かれています。

警察法および警察庁の「警察学校の教養に関する規則」に基づき、教養期間は以下のように定められています。

  • 大学卒業程度(Ⅰ類・A区分):教養期間は6ヶ月間(入校時期は主に4月および10月)
  • 高等学校卒業程度・短大等(Ⅲ類・B区分):教養期間は10ヶ月間(入校時期は主に4月)

なぜ大卒と高卒で4ヶ月間もの期間差が設けられているのか。その最大の理由は、「法学知識の習得スピード」と「社会経験の差を埋める一般教養のカリキュラム量」にあります。

警察官の職務は、憲法、刑法、刑事訴訟法、警察法、道路交通法といった難解な法令の厳格な執行です。逮捕や家宅捜索などの強制処分は、一歩間違えれば重大な人権侵害につながるため、条文の暗記だけでなく判例の理解や書類(員面調書・実況見分調書など)の正確な作成能力が不可欠となります。

大卒区分は法学部出身者に限らず、大学4年間で一定の学術的リサーチや文章作成能力を身につけている前提でカリキュラムが圧縮編成されており、約960時間〜1000時間で初任科を修了します。一方、高卒区分は社会人としての基礎マナー、国語力、論理的思考力、より丁寧な法学の基礎講義を積み上げる必要があるため、約1600時間の教養時間を確保して10ヶ月間じっくりと育成する設計が採られています。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。