こまったさんの魅力とレシピ再現!わかったさんとの違いを徹底検証
児童書コーナーで双璧をなす「こまったさん」と「わかったさん」。同じ寺村輝夫・岡本颯子コンビによって生み出されたシリーズであるため、子どもの頃に混同していた読者も多く見受けられます。しかし、詳細な作品データや設定を比較すると、ターゲットやテーマにおいて決定的な違いが存在します。
最大の違いは「主人公の属性」と「扱う料理のカテゴリー」です。こまったさんは既婚の大人であり花屋を営む若奥さんですが、1987年にスタートした「わかったさん」の主人公はクリーニング屋の娘で、少しおしゃまな若い女の子です。料理のテーマも、こまったさんが夕食の食卓に並ぶ「家庭料理・主食」であるのに対し、わかったさんはケーキやクッキーなどの「スイーツ・お菓子」に特化しています。
こまったさんは生活感のある台所で手早く作る楽しさを描き、わかったさんは非日常的なパティシエ体験のワクワク感を提供しています。読者は知らず知らずのうちに、両作品を行き来しながら料理の基礎知識を吸収していました。