【図解】ナスの剪定で収穫量3倍!失敗しない3本仕立てと更新剪定の極意
苗の植え付けから3〜4週間が経過すると、主枝(メインの茎)と葉の付け根から無数の「わき芽(側枝)」が勢いよく伸びてきます。ここですべての芽を伸ばしてしまうと栄養が分散するため、主枝1本と力強い側枝2本を選抜する「3本仕立て」へ移行する準備を行います。
【ナスの3本仕立て・わき芽かきの基本構造図】 (主枝の先端:成長点) ┃ 一番花 🌸 \ ┃ \ ┃ ←─── 【残す枝①】主枝(最も太い中心軸) ┣━━━━━ 【残す枝②】一番花の「すぐ下」から出る最強のわき芽 ┃ ┣━━━━━ 【残す枝③】一番花の「2番目下」から出る強いわき芽 ┃ 【切る!❌】 ─── ┫ ← わき芽(これより下のわき芽はすべて根元から除去) 【切る!❌】 ─── ┫ ← わき芽 【切る!❌】 ─── ┫ ← わき芽 ┃ ═════════════════┻═════════════════ (地面・株元)
剪定の基準点は、株で最初に咲く「一番花(いちばんばな)」の位置です。ナス科植物の生理特性として、花がついた節のすぐ下にあるわき芽は、成長ホルモン(オーキシンなど)の供給を受けて極めて旺盛に伸長します。この強力な性質を利用するのがプロの仕立て技術です。
栽培初期における「一番花の摘果」については判断が分かれがちですが、株全体の樹勢が弱いうちは、一番花が結実した段階でピンポン球程度の小さいうちに早獲りする、あるいは花のうちに摘み取るのが鉄則です。初期の着果負担を極限まで減らし、まずは根群の発達と枝葉の骨格形成に全エネルギーを注ぎ込ませることが、真夏以降の爆発的な収穫量を支える基礎体力となります。