島・嶋・嶌の違いは?「しま」の漢字一覧と名字・名付けの由来を解説
「しま」という音は、地形だけでなく模様や領域を表す言葉としても定着しています。それぞれの漢字表記と語源には、独自の歴史的経緯が存在します。
まず、ストライプ柄を指す「縞模様(しまもよう)」の「縞(16画)」です。もともと古代中国における「縞」は「白くて薄い絹織物」を意味していました。しかし日本において、室町時代から江戸時代にかけて南方諸島(琉球や東南アジアなど、いわゆる「島渡り」の船)から運ばれてきた筋柄の織物が「島物(しまもの)」と呼ばれ、これが転じて「縞(しま)」という漢字をストライプ柄全般に当てる国訓(日本独自の用法)へと変化しました。
次に、裏社会の隠語や俗語として使われる「シマ(縄張り)」についてです。ヤクザや博徒の勢力範囲を指す「シマを荒らす」といった表現は、漢字で書くならば「島」あるいは「領分」に相当します。海に囲まれて他者が容易に侵入できない「島」のように、明確に境界線が引かれた排他的な占有地を見立てたことが由来とされています。