おちょぼさんの謎|千代保稲荷の参拝・串カツ・月末混雑の真相2026
参拝を終えたあとの最大の歓楽は、参道での食べ歩きです。狭い通路の両脇にびっしりと並ぶ店の中でも、不動の熱気を誇るランドマークが「千代保稲荷 串カツ玉家」です。
玉家の店頭では、巨大な揚げ台と、濃厚な八丁味噌ベースの「どて煮」が煮えたぎる大鍋が道行く人々を出迎えます。カウンター前は常に鈴なりの立ち食い客で埋め尽くされ、揚げたての串カツが次々と山盛りに置かれていきます。客は目の前に置かれた串をセルフサービスで手に取り、卓上のソースにつけるか、あるいは自らどて煮の鍋の中にドボンと浸して食べるのがお決まりの流儀です。もちろん「ソースの二度づけ禁止」は絶対の掟として徹底されています。
店内奥には、数千万円を投じて作られたとされる総金箔張りのVIPルームや金色のトイレが存在し、その過剰なまでの絢爛さは一度見たら忘れられません。立ち食いで熱々の串を平らげ、自分が食べたあとの串の本数を店員に申告して会計するアナログな信用取引スタイルも、現代においては逆に新鮮な情緒を生んでいます。
一方で、千代保稲荷を語る上で欠かせないもうひとつの柱が、名物ナマズ料理の評判です。木曽川・長良川・揖斐川の濃尾三川に囲まれた海津市平田町周辺は、古くから淡水魚を食べる食文化が発達してきました。店頭の水槽で泳ぐ大きなナマズを見て怖気付く観光客も少なくありませんが、実際に口にした人々の評価は一様に高評価です。「泥臭さは一切なく、上質な白身魚のようにふっくらとしていて、ウナギよりもあっさりしていながら淡白すぎない」という生の声が数多く寄せられています。甘辛いタレで焼き上げた蒲焼きはもちろん、サクサクの骨せんべいや天ぷらなど、参道の老舗川魚店「魚勝」や「やまと」などで提供される郷土の味は、歴史の深さを五感で味わうのに最適です。
串カツやナマズ以外にも、店頭で香ばしく焼かれる草餅(よもぎの風味が極めて濃厚で参拝土産の定番)、甘蜜が絡む大学芋、さらには樽から直接すくいとって量り売りされる奈良漬や赤かぶ漬けなど、参道全体が食のエンターテインメント空間となっています。