シュタゲ屈指のトラウマ「失敗した」の真相|鈴羽の手紙と過酷な結末

シュタゲ屈指のトラウマ「失敗した」の真相|鈴羽の手紙と過酷な結末にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

記憶を失った鈴羽は、「橋田鈴」という偽名を与えられ、自分が何者かも分からないまま1975年からの24年間を普通の一人の女性として平穏に過ごしました。地域の人々に愛され、当時まだ幼かった天王寺裕吾の面倒を見るなど、心優しい女性として生涯を終えるはずだったのです。

しかし、運命の歯車は西暦2000年の直前、いわゆる「Y2K(2000年問題)」の騒動の中で狂い出します。世間の混乱をきっかけに、彼女の脳裏に突如として失われていた記憶の奔流が蘇りました。自分がディストピアと化した2036年の未来からやってきたタイムトラベラーであること、そして「IBN5100を入手して岡部たちに託す」という唯一無二の使命を背負っていたことを完全に思い出したのです。

記憶を取り戻したとき、すでに時は2000年。1975年当時に手に入れるはずだったIBN5100はとうに手元になく、24年という取り返しのつかない歳月を無為に浪費してしまった現実を突きつけられました。「世界を救うラストチャンスを、自分自身の記憶喪失で完全に潰してしまった」――その途方もない自責の念に押し潰された鈴羽は、自らの首を吊って命を絶つという最悪の結末を選んでしまったのです。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。