セカンドキャリア資格の罠と勝機|40代50代が本当に稼げる職種
「難関国家資格に合格すれば、定年後も安泰に稼げる」という言説は、現在の労働市場では通用しません。厚生労働省の各種雇用動向調査や転職エージェントの現場データを見ても、資格の名称だけで高待遇のポストが用意されるケースは皆無に等しいのが実情です。
特にセカンドキャリアにおける資格の失敗例として頻発しているのが、以下のようなミスマッチです。
大手電機メーカーで管理職を務め、50代半ばで難関資格として名高い中小企業診断士を取得したA氏(56歳)の事例は示唆に富んでいます。「資格さえあればコンサルタントとして顧問契約が次々と取れる」と確信して早期退職したものの、独立直後から顧客開拓が完全に暗礁に乗り上げました。自著や手記を公表している独立開業者たちの告白にもある通り、資格は「営業力や実務実績」という土台があって初めて機能するツールに過ぎません。
資格が役に立たない結果に終わる人の共通点は、資格そのものを「目的」にしてしまい、誰にどのような価値を提供して対価を得るのかというビジネスモデルの設計を怠っている点に集約されます。