なぜ私財を投じる?「篤志家」の正体と慈善家との決定的な違い
Q1:一般の個人でも「篤志家」と呼ばれることはありますか?
A1:はい、十分にあり得ます。篤志家という言葉に資産規模の絶対的な下限はありません。金額の多寡にかかわらず、地域の清掃活動や福祉施設への長年の物品寄付、ボランティア活動など、私利私欲を捨てて誠心誠意尽くす一般市民も、地域社会において敬意を込めて篤志家と呼ばれています。
Q2:篤志家が匿名で寄付を行うのはなぜですか?
A2:主な理由は「売名と受け取られることを避けるため」「寄付を巡る不要な営業やトラブルから身を守るため」、そして「純粋に社会の役に立つこと自体が目的であり、個人的な名誉を求めていないため」です。自らの存在を消してでも目的を達成したいという謙虚な美徳が背景にあります。
Q3:紺綬褒章を受章すると、税制上の優遇や特権はありますか?
A3:紺綬褒章そのものによる金銭的・身分的な特権(年金の支給など)はありません。国から功績を公認されたという極めて高い名誉が与えられます。なお、褒章の対象となる寄付自体が国や公益法人向けであるため、寄付金控除や相続税非課税といった税制優遇措置を受けることができます。