ペルー国旗はどっちが本物?紋章あり・なしの真相と見分け方を徹底解説

ペルー国旗はどっちが本物?紋章あり・なしの真相と見分け方を徹底解説についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

結論から明かせば、「紋章あり」も「紋章なし」も、双方が法的に認められた本物のペルー国旗である。どちらかが誤りなのではなく、国際標準でいう「市民旗(Civil flag)」と「政府旗(State flag)」という明確な役割分担がなされているのだ。

国旗の中央に国章(紋章)が入っていないシンプルな赤・白・赤の縦三分割旗は、公用語のスペイン語で「バンデラ・ナシオナル(Bandera Nacional)」と呼ばれる。これは一般市民や民間企業、学校などが自由に使用できる「市民旗」だ。街中の店舗や一般家庭の軒先、民間のイベントで翻っているのは基本的にこの紋章なしの旗である。

一方、中央に豪華な盾の紋章が配置されたものは「パベリョン・ナシオナル(Pabellón Nacional)」と呼ばれ、厳格な法規制のもとで運用される「政府旗」だ。ペルー大統領府、国会、各省庁、在外公館(日本国内のペルー大使館や総領事館など)、軍事施設といった公的な統治機関のみが掲揚を許されている。つまり、一般人が勝手に公的機関のふりをして掲げてはならないという厳格なプロトコルが存在しているのである。

歴史を遡ると、1825年にペルー議会で国旗の正式デザインが承認された際、当初はすべての旗に国章を配置する規定だった。しかし、精緻な手刺繍や印刷技術が未発達だった時代、一般市民が複雑な国章を再現して旗を自作・調達するのは極めて困難を極めた。そこで1950年、マヌエル・オドリア軍事政権下の国家令によって、「民間で広く普及させるための紋章なしの市民旗」と「国家権威を象徴する紋章付きの政府旗」に法的に枝分かれした経緯がある。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。