一家殺人事件の真相と未解決の謎|最新捜査と現場証拠から迫る全貌
一家惨殺事件が起きる理由として、犯罪心理学や捜査実務では主に3つの類型が指摘されます。
第1に「強盗・金銭トラブル」です。しかし世田谷の事件では、引き出しの物色痕はあるものの、室内に残されていた大金が見逃されている点や、滞在時間の異常な長さから、純粋な金銭目的だけでは説明がつかない矛盾が指摘されてきました。
第2に「激しい私怨・怨恨」です。被害者一家に対して強い憎悪を抱いていた人物による犯行という見立てです。犯行態様の執拗さや家族全員に危害を加えている点はこの仮説を支持しますが、被害者の交友関係や仕事関係に目立ったトラブルが確認されなかったことが捜査の長期化を招きました。
第3に「パーソナリティ障害や快楽的動機を伴う侵入」です。現場に残されたスニーカー(スラセンジャー)や蛍光染料の付着したヒップバッグなどの所持品からは、特定のストリートカルチャーや行動圏が推測されています。犯人は冷酷さと杜撰さを併せ持つ特異な心理状態にあったと分析されています。