肝臓がんの症状、なぜ「沈黙の臓器」は最後まで声を上げないのか
肝臓がんの検査方法で最も標準的なのは、腹部超音波検査と腫瘍マーカー検査の組み合わせだ。高リスク群(B型・C型肝炎ウイルス陽性、肝硬変、脂肪肝からの線維化進行)では、3〜6ヶ月ごとの定期検査が強く推奨されている。超音波で異常が疑われた場合は、造影CT・造影MRI・EOB-MRI(肝細胞特異性造影剤を用いたMRI)で精密検査を行い、腫瘍の位置・大きさ・血流パターンを評価する。
治療法は大きく分けて、外科的切除・ラジオ波焼灼療法(RFA)・肝動脈化学塞栓術(TACE)・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬・放射線療法の6つがある。単発で肝機能が良好な場合は切除かRFAが第一選択となり、これらは根治を目指せる治療だ。多発性で進行している場合はTACEや薬物療法が主体となる。
特に近年注目されているのが、免疫チェックポイント阻害薬と分子標的薬の併用療法だ。これまで予後不良とされてきた進行肝細胞がんにおいても、従来の標準治療と比較して全生存期間を約6〜10ヶ月延長する効果が報告されており、2026年時点では第一選択として広く用いられている。