うるう年とは?4年に1度ではない計算ルールと2月29日生まれの真実

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カレンダー上の1年は365日ですが、地球が太陽の周りを正確に1周する時間(1太陽年)は365日5時間48分45秒(約365.24219日)です。つまり、暦の1年は実際の天体運動よりも毎年「約5時間48分46秒(約0.2422日)」短く設計されています。

このわずか6時間弱の差を「たかが数時間」と軽視して放置した場合、計算上は4年でほぼ丸1日(約23.25時間)のズレが生じます。国立天文台の資料や暦学のシミュレーションによると、うるう年による補正を一切行わずに放置した場合、100年で約24日、700年強が経過すると約半年分のズレに拡大します。その結果、北半球において「8月に雪が降り、1月に真夏を迎える」といった季節と日付の完全な逆転現象が発生してしまいます。

農耕の種まきや収穫時期の特定、季節ごとの社会行事を破綻させないために考案されたのが、余分な約0.25日を4年間蓄積し、4年ごとに「1日(24時間)」としてカレンダーに挿入するうるう年の仕組みです。

なお、「うるう」という言葉を漢字で「閏」と書く由来は、古代中国の王室儀礼にあります。漢籍の記録によると、中国の歴代皇帝は太陰太陽暦において平年より月数が多い「閏月(うるうづき)」の間、普段政務を執る居室(正庁)を離れ、門の中に引きこもって謹慎したと伝えられています。「門」の中に「王」が留まる様子を象形化した文字が「閏」であり、余剰や予備を意味する言葉として定着しました。日本古来の「潤う(うるおう)」という大和言葉と音が重なり、暦に恵みがもたらされる意味合いも含めて「うるう」と呼ばれるようになった経緯があります。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。