フジテレビと新聞社の関係とは?産経新聞との資本構造と特殊な歴史を徹底解剖
フジテレビとグループ各社の資本関係を語る上で外せない歴史的事件が、2005年に起きた「ライブドアによるニッポン放送買収騒動」です。この騒動の背景には、長年放置されていたグループ内の「資本のねじれ」がありました。
当時のグループ構造は、売上規模が小さいラジオ局のニッポン放送が、巨大企業であるフジテレビの筆頭株主(22.5%保有)といういびつな親子逆転状態にありました。ITベンチャーのライブドア(堀江貴文代表=当時)はこの構造的弱点に目をつけ、時間外取引を通じてニッポン放送の株式を買い占め、実質的にフジテレビの支配権を握ろうと画策したのです。
連日メディアを騒がせたこの買収防衛戦は、最終的にフジテレビ側がニッポン放送を完全子会社化(非公開化)し、さらにホワイトナイトとなったソフトバンク・インベストメント(現SBIホールディングス)の協力などを経て終結しました。この激震を契機に、フジテレビは抜本的なグループ再編へ舵を切ります。
2008年10月、放送法改正によって認められた日本初の「認定放送持株会社」として、フジテレビは「株式会社フジ・メディア・ホールディングス」へと商号変更しました。事業会社としてのフジテレビジョンを新設分割し、ニッポン放送やサンケイビル、ポニーキャニオンなどを傘下に集約したことで、不透明だった資本のねじれは完全に解消されました。