飢えと戦場が生んだ国民的ヒーロー!やなせたかしが託した正義の真実
1973年、フレーベル館の月刊絵本『キンダーおはなしえほん』の誌面で初期のアンパンマンは産声を上げた。だが、その姿は現在私たちが知る愛らしい姿とは大きく異なっていた。顔がパンでできた人間のような男が、空腹の人のもとへ飛んで行き、自分の顔をちぎって食べさせる。この描写に対し、当時の出版業界や教育関係者、親たちからは非難が相次いだ。「残酷すぎる」「子供に見せたくない」「自分の頭を食べさせるなんて不気味だ」。大人は拒絶反応を示したが、現場の保育士たちは驚くべき現象を目撃する。子供たちがどの絵本よりも目を輝かせ、夢中になってページをめくっていたのだ。