平均年収はおかしい?高すぎる数値の罠と知られざる中央値の真実

平均年収はおかしい?高すぎる数値の罠と知られざる中央値の真実についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

国税庁が発表する民間給与実態統計調査によると、日本の給与所得者の平均年収は約450万〜460万円前後を推移しています。しかし、ネット上や街頭インタビューでは「公表される平均年収はおかしい」「まったく実感が湧かない」という声が後を絶ちません。この年収の平均値と実感の乖離が起きる最大の原因は、算術平均の計算ルールそのものにあります。

平均値は「全労働者の給与総額」を「労働者総数」で単純に割って求めます。この計算方法では、年収数千万円から数億円を稼ぎ出すごく一部の経営者や役員、トップセールスなどの存在が全体の数値を跳ね上げてしまいます。これが高所得者による平均値の引き上げと呼ばれる現象です。

極端な例を挙げると、年収300万円の人が9人、年収1億円の人が1人いる10人の集団では、平均年収は1270万円に達します。9割の人が300万円しか稼いでいないにもかかわらず、平均値だけを見れば全員が裕福に見えてしまうわけです。これこそが、多くの人が平均年収が高すぎる理由であり、生活実感との激しいズレを生む根本的なメカニズムです。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。