昭和を魅了した二枚目・上原謙の素顔と愛染かつらから広がる熱狂を徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を分かりやすく展開します。
詳細を見る1930年代半ば、松竹株式会社に入社した彼は、瞬く間に看板スターへの階段を駆け上がった。決定打となったのが、1938年公開の不朽の名作『愛染かつら』だ。津村病院の御曹司・浩三役を演じた彼は、看護師・高石かつ枝を演じた田中絹代との黄金コンビで大旋風を巻き起こす。劇中歌「旅の夜風」の大ヒットとともに、映画館には連日長蛇の列ができた。
すれ違いの切なさを描いた屈指のメロドラマとして、日本中が二人の運命に涙した。当時の撮影現場では、爆発的な人気のあまり、二人が移動するだけで群衆が押し寄せるほどだったという。この作品によって「二枚目俳優」という確固たる地位が確立された。