「武道館ガラガラ」の真相とは?空席が目立った背景と業界のリアル
長年ライブシーンを牽引してきたプロモーターの視点からも、厳しい現状が語られる。首都圏の大型公演を数多く手がけるキョードー東京をはじめとするプロモーター各社は、制作費や会場費の上昇というダブルパンチに直面している。
音楽興行業を営むあるベテランプロデューサーは吐露する。「照明や音響機材、人件費がここ数年で急騰しました。かつてのように『赤字覚悟で武道館を満員に見せるための招待券を大量配布する』といった強引なサクラ動員は、コンプライアンスの観点からも財務面からも不可能です。結果として、売れた実数のまま開演せざるを得ず、空席がそのまま露出することになります」。虚飾を排した実力主義の市場になったからこそ、集客苦戦の実態が包み隠さず表に出てしまうのだ。