山田孝之の奇跡的な若さと現在地!変幻自在な怪物俳優の真実
山田孝之の名を不動のものにしたのは、映画『電車男』での気弱なオタク青年役だ。メガネの奥でおどおどと震える気弱な挙動は、日本中の共感と涙を誘った。だが、その残像が冷めやらぬうちに彼が見せた次なる一手が、邦画界を激震させる。
高橋ヒロシの傑作漫画をスクリーンに移した『クローズZERO』で演じた芹沢多摩雄役である。圧倒的なカリスマ性と凶暴性を宿した漆原の覇者として君臨し、『電車男』の面影を微塵も感じさせない強烈な変貌を遂げた。難易度が高いとされる実写化映画において、原作のスピリットを保持しながら生身の人間としてのリアリティを注入する技術は、当時の映画界に強烈なインパクトを与えた。