3畳のサイズを徹底解剖!寸法差の罠と劇的極小レイアウト術
賃貸契約や物件情報を取り扱う際、基準となるのが不動産公正取引協議会連合会の表示規約だ。同規約では「1畳(1帖)=1.62平米以上」と明確に定められている。この計算式に従うと、広告上の3畳は最低でも4.86平米の床面積を持っていなければならない。
だが、ここに見落としがちな盲点がある。間取り図に記載される平米数には、壁の厚みの中心線から測る「壁芯計算」が用いられている点だ。実際の居住スペースである「内法(うちのり)」寸法は、壁の厚みや柱の出っ張り、配管スペース(パイプスペース)によって削られる。結果として、表記上は4.86平米あっても、実際に家具を置ける有効面積は4.2平米程度まで目減りしているケースが珍しくない。
国土交通省が策定した住生活基本計画における「最低居住面積水準」では、単身者が健康で文化的な住生活を営むための広さを25平米としている。3畳の居室単体はあくまで寝室やワークブースとしての機能に特化した面積であり、生活のすべてを1室で完結させるには、柱の凹凸やドアの開閉軌道まで計算に入れた緻密な設計が求められる。