初代貴ノ花利彰の壮絶人生|死因の真相と若貴確執が遺した家族の光影

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初代貴ノ花の相撲人生を語る上で避けて通れないのが、実兄である「土俵の鬼」こと第45代横綱・初代若乃花(花田勝治)の存在です。青森県弘前市に生を受け、北海道室蘭市で育った花田家の歴史は、まさに日本相撲界の王道そのものでした。

年の離れた兄・勝治は、角界の頂点を極めた伝説の横綱であり、引退後は二子山部屋の師匠として角界に君臨していました。貴ノ花利彰にとって、初代若乃花は「血を分けた実兄」であると同時に、「絶対服従の師匠」という二重の権威を持つ存在でした。部屋入門後、兄から受けた指導は過酷を極め、甘えは一切許されない鉄の規律が課されたと伝えられています。

この特異な主従関係は、引退後に貴ノ花利彰が独立して「藤島部屋」を興した際にも微妙な影を落としました。兄が築いた名門・二子山部屋から独立し、自らの手で息子たちを含む弟子たちを育成し、最終的には二子山部屋を吸収合併する形で名跡を継承します。しかし、実の兄弟でありながら相撲部屋の経営方針や伝統の継承をめぐり、水面下では激しい葛藤が存在していたと当時の相撲記者たちは証言しています。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。