館内に県境?杖立温泉ひぜんやの評判と温泉巡りの真相【2026】
「旅館の廊下に県境の線が引かれている」という噂は、決して誇張や比喩表現ではありません。つえたて温泉ひぜんやの敷地は、一級河川である杖立川を挟んで熊本県小国町と大分県日田市の境界線上に位置しており、建物そのものが2つの県を跨いで建設されています。
エントランスやフロントから大浴場へ向かう連絡通路の足元には、明確に「熊本県」「大分県」と刻まれた境界線プレートが埋め込まれており、宿泊客の絶好のフォトスポットとなっています。館内には熊本館と大分館が存在し、滞在中に客室からレストランや温泉へ移動するだけで、日常ではあり得ない頻度で県境を往復することになります。
この特異な立地は単なる話題作りではなく、江戸時代から続く肥後藩(熊本)と豊後国(大分)の接点として栄えた杖立温泉の歴史的背景に根差しています。現在も館内において熊本の特産品(あか牛やからし蓮根)と大分の名物(とり天やカボス製品)が同時に提供されるなど、文化的な境界の魅力を随所で体感できる設計が施されています。