東洋の魔窟・九龍城の光と影!違法迷宮の解体理由と現在を徹底追究

東洋の魔窟・九龍城の光と影!違法迷宮の解体理由と現在を徹底追究を徹底追究! 読者が気になる 情報と解説を分かりやすく展開します。

跡地はどうなっているのか。解体完了から2年後の1995年、敷地は優美な江南様式の庭園「九龍寨城公園(Kowloon Walled City Park)」へと生まれ変わりました。

スラム時代の薄暗い面影は完全に払拭され、現在は緑豊かな市民の憩いの場となっていますが、園内には貴重な歴史の爪痕が今も遺されています。解体作業の過程で地中から偶然発見された清朝時代の「南門遺蹟」(「九龍寨城」と刻まれた花崗岩の扁額)や、当時の政庁宿舎であった「衙門(がもん)」は香港の法定古蹟に指定され、無料の歴史資料館として公開されています。

かつてはバスやタクシーを乗り継ぐ必要のあった九龍城エリアですが、近年の地下鉄・屯馬線「宋皇臺(ソンウォンタイ)駅」の開業によりアクセスは劇的に向上しました。周辺の九龍城街区は、香港屈指の「タイ料理街」や下町グルメのメッカとして賑わいを見せています。

一方、日本において九龍城の文化的遺伝子を強烈に刻み込んだ存在として忘れられないのが、かつて神奈川県に存在したアミューズメント施設「ウェアハウス川崎店(電脳九龍城)」(2019年閉館)です。内装美術家が香港の解体現場から取り寄せた廃材や汚し塗装を施し、九龍城の猥雑な空気感を狂気的な完成度で再現した同施設は、閉館した現在も国内外のサイバーパンクファンの間で伝説として語り継がれています。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

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