映画通・有村昆が暴く映画界の裏話!劇場と配信が交錯する最前線
有村昆の映画への偏愛は、少年時代に体験した1980年代ハリウッド黄金期の熱気から始まった。なかでも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』との出会いは決定的だった。タイムトラベルの緻密な伏線回収と胸躍る冒険劇に衝撃を受け、映画という総合芸術の虜になったと公言してやまない。
さらに『スター・ウォーズ』の壮大なスペースオペラや、巨匠スティーヴン・スピルバーグが手掛ける極上のエンターテインメントに浴びるように触れた経験が、彼の感性を決定づけた。ただ観て楽しむだけでは終わらない。なぜこのカットで観客は息を呑むのか、なぜこの演出で涙が溢れるのか。その分析欲求が、のちに彼をラジオ番組『シネマの玉手箱』をはじめとするメディアの表舞台へと押し上げた。
かつて大手芸能事務所ホリプロに所属し、タレント性と専門知識をハイブリッドさせた「映画コメンテーター」という新ジャンルを確立したのも、まさにこの少年期の純粋な熱量が原動力だった。SF映画を愛し、ギミックを愛し、映画の持つエンタメ性を誰よりも信じる姿勢は、今も微塵も揺らいでいない。