肘の万能ツボ曲池とは?押すと痛い理由と肩こり・美肌効果をプロが解説
曲池を刺激した際に「飛び上がるほど痛い」「ズキッと鋭い痛みが走る」と感じる場合、そこには身体が発している明確な不調のサインが隠されています。曲池を押すと痛い理由は、大きく分けて3つの要因が存在します。
第1の要因は、前腕筋膜の過緊張と「隠れテニス肘」です。キーボード入力やマウス操作、スマートフォンの保持などで手首や指を反らせる動作が続くと、肘外側の筋肉付着部に微小な炎症や筋膜の癒着が生じます。いわゆるテニス肘(上腕骨外側上顆炎)の初期段階や、デスクワーカー特有の筋疲労が蓄積していると、曲池周辺の痛覚受容器が過敏になり、わずかな指圧でも激痛として知覚されます。
第2の要因は、東洋医学における「大腸経の熱(実熱・湿熱)」の鬱滞です。暴飲暴食、アルコールの過剰摂取、脂っこい食事、あるいは便秘によって腸内に老廃物が溜まると、経絡を通じて熱が上半身へと上昇します。曲池はその余分な熱を逃がす排熱口の役割を担っているため、体内に熱がこもっている人ほどツボ周辺に強い圧痛や腫れぼったさが現れます。
第3の要因は、交感神経の過緊張による末梢血流障害です。強い精神的ストレスや睡眠不足が続くと血管が収縮し、肘関節周辺の血行不良と局所的なブラジキニンなどの発痛物質の蓄積を招きます。痛みは体が「巡りの停滞を解消してほしい」と求めている防衛反応に他なりません。