認知症の中核症状とは?物忘れとの違い・具体例から最新薬まで解説
「昨日の夕飯のメニューが出てこない」といった日常の物忘れと、認知症による記憶障害はどう違うのでしょうか。その境界線を見極めるポイントは、主に以下の3点に集約されます。
第一の相違点は「体験の一部分を忘れるか、体験全体を忘れるか」です。加齢による物忘れでは「朝食に何を食べたか」というディテールを思い出せませんが、「朝食を食べた」という事実そのものは覚えています。ヒントを出されれば「そうだった」と思い出せるケースが大半です。対して認知症の中核症状では、「朝食を食べたこと自体」が記憶から完全に抜け落ちるため、ヒントを出されても思い出せません。
第二の相違点は「自覚の有無」です。健忘症であれば「最近物忘れが増えて困った」と自覚してメモを取るなどの工夫をしますが、認知症の場合は忘れていること自体の自覚が乏しく、周囲から指摘されても否定したり取り繕ったりします。
第三の相違点は「日常生活への支障」です。加齢による物忘れは生活を大きく破綻させませんが、認知症の中核症状は進行とともに日々の家事、買い物、金銭管理、服薬管理が困難になります。